ノーチラスは、スポーティな見た目と高い実用性を兼ね備えた高級スポーツ時計、いわゆる“ラグジュアリースポーツ”というジャンルを作った、原点的モデルのひとつである、“PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ)”のアイコニックライン、“ノーチラス”。
1976年に登場し、スイス時計界に一石を投じて以降、メンズ、レディースあわせて計25種類ものノーチラスが登場しています。
2021年4月から開催された“WATCHES AND WONDERS 2021”において、パテック フィリップはメンズレディースともに同コレクションのみで4モデルを発表。いかにブランドがノーチラスに力を入れているかがわかります。
今回は同イベントで発表された、新しいレディースノーチラスを紹介していきます。
ノーチラス・ハイジュエリー
新たに登場したのは、ケース、ベゼル、およびブレスレットに計2553個のブリリアントカット・ピュア・トップウェッセルトン・ダイヤモンドをスノー・セッティングした、新しいローズゴールドモデルです。
レディースノーチラス(Ref.7010)は2013年に初登場を果たしました。既存のコレクションをリデザインし、丸みを帯びた針、インデックスなどの洗練されたディテールを備えています。
これまでに、ブリリアントカットダイヤモンド、またはバゲットカットダイヤモンド付きの、さまざまなハイジュエリー・バージョンが発表されています。そして、2013年から2018年まで、文字盤を含む時計全体に、ダイヤモンドをスノー・セッティング(別名ランダム・セッティング)したスペシャルモデル、Ref.7021/1R-001を製作してきました。
スノー・セッティングとは、希少なセッティング技術であり、石と石の間のゴールド素材ができるだけ見えないようにすることを言います。そのため、異なるサイズのダイヤモンドを組み合わせており、一つひとつの表情が違う、世界でただひとつのモデルとなるのです。
新作はこの貴重な伝統を踏襲しています。
文字盤には、レディースノーチラスに特徴的な、浮き彫りされた波形のパターンに沿ってダイヤモンドがセッティングされています。もうひとつの特徴は、ケースが大きめに設計されている点。ベースとなる、既存モデルの33.6mmとは対照的に、10~4時位置の直径が、新作では35.2mmになっています。
またダイヤを全面に配していても、視認性を追求するブランドの姿勢は変わりません。夜光付きのローズゴールドアルファ針に、夜光付きゴールド植字インデックス、そして夜光付きゴールド植字アラビア数字(12、6時位置)を配し、暗闇においても視認性を確保しています。
ムーヴメントには自動巻きキャリバー324 Sを搭載。ムーヴメントの動きを、シースルーバック(サファイヤクリスタル製)を通して鑑賞することが可能です。
さらに18金ローズゴールドブレスレットには、独立した四つの止め金を備え、安全性を高めた、特許取得済のパテック フィリップ折り畳み式バックルが装着され、エレガンスと快適さをともに実現しています。
■Ref.7118/1450。K18RG(35.2mm径)。3気圧防水。自動巻き(Cal.324 S)。4211万9000円
文◎松本由紀(編集部)
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