昨年は、新型コロナウイルスの影響で、4月下旬開催を予定していたバーゼルワールドが中止となり、4カ月遅れの9月1日に公式ウェブサイトでの新作発表となったロレックス。今年は、リシュモングループを主軸に全38ブランドが参加して本日7日から13日まで開催されるオンラインデジタルイベント“ウォッチイズ&ワンダーズ ジュネーヴ2012”に参加。日本時間19時からロレックス公式サイトにて2021年新作モデルが公開された。
そして発表されたメンズラインは、今年50周年を迎えたエクスプローラー II と、もうひとつ候補とされていたエクスプローラー I が揃ってフルモデルチェンジ 。ほかにデイトナとデイトジャストに新文字盤が登場し、ステンレスモデルのGMTマスター II にオイスターブレスが復活。スカイドゥエラーにはジュビリーブレス仕様が新たに追加された。
速報としてここでは、今回モデルチェンジに至ったエクスプローラー I と II について簡単に紹介したいと思う。
<エクスプローラー I >
新型エクスプローラー I 。Ref.124273。K18YG×SS(36mm径)。100m防水。自動巻き(Cal.3230)
今回特に注目したいのがこのエクスプローラー I だ。見た目はほとんど変わらないものの、ケースサイズが39mmから36mmにダウンサイズされて、本来のサイズに戻った点は大いに評価できるのではないか。ただ、まさかのコンビモデル(ロレックスではロレゾールと呼ぶ)が新たなバリエーションとしてラインナップに加わることを、誰が予想できただろうか。
搭載する自動巻きムーヴメントは、2020年に発表されサブマリーナーのノンデイトタイプに採用された約70時間パワーリザーブのCal.3230だ。なお、写真がなく掲載していないがステンレススチールタイプもライナップしているためご安心を。価格はSS(Ref.124270)が67万6500円(若干下がっている)。K18YG×SS(Ref.124273)が114万2900円だ。
<エクスプローラー II >
新型エクスプローラー II 。Ref.226570。SS(42mm径)。100m防水。自動巻き(Cal.3285)
エクスプローラー II は、今年がちょうど誕生から50年という節目の年を迎え、グッドタイミングだったこともあって発表前からモデルチェンジが有望視されていた。その意味では大方の予想どおりの結果だった言える。
ただ、多少はデザイン的な変化を期待したのだが、白文字盤についてはほとんど変化が見られず、一方の黒文字盤タイプについても、オレンジの24時間針中央が黒いペイント(文字盤の黒に溶け込むファントム効果と呼ばれる仕様)の2色使いだったのに対して、新作はすべてオレンジカラーに仕様変更され、より目立つよう強調されたぐらいで、事実上はほとんど変わっていなかったことが少々残念だ。
搭載する自動巻きムーヴメントは、GMTマスター II と同じ約70時間パワーリザーブのCal.3285。価格は各89万8700円である。
【画像】ロレックス2021年新作、デイトナとデイトジャストの新文字盤をチェック!
なお後日、筆者が毎週日曜日に連載している「ロレックス通信」にて詳しく書きたいと思う。
ROLEX(https://www.rolex.com/ja)