往年の名作からインスパイアされた復刻モデルが勢力を拡大。今回は、10万円以下の価格で手に入る、ジャパンブランドの復刻モデルを厳選して紹介していく。
》時計好きの琴線に触れる良作揃い、国産ブランドの復刻モデルに注目
ここ数年にわたって手頃なカジュアルウオッチのジャンルでは、使い勝手の良さから北欧を中心にしたミニマル系のデザインがメインストリームとなっていたのだが、ここに来てミニマル系とは真逆ともいえる、個性的な復刻モデルが様々なブランドから発売されるようになっている。
アンティークウオッチからインスピレーションを受けた復刻テイストのモデルから、アーカイブに範を得て往年の名作を忠実に再現したモデルまで、様々な復刻モデルがリリースされているのだが、今季、注目しておきたいのが国産ブランドの動向。
それと言うのも、セイコー、シチズン、オリエントなど、国産時計の主要ブランドから10万円以下の予算で手に入れることができる、コストパフォーマンスに優れた復刻モデルがリリースされ、大人のセカンドウオッチとして人気を集めているのだ。今回は、そんな国産ブランドの復刻モデルから、三つのモデルを厳選したので、ぜひ、購入の参考にしてみて欲しい。
》編集部のおすすめモデル-其の1
SEIKO PROSPEX(セイコー プロスペックス)
1959 アルピニスト 現代デザイン
登山やスキーなど、アウトドアレジャーの人気が高まっていた1959年に発売された初代アルピニスト、“ローレル アルピニスト”。 セイコースポーツウォッチの原点とされるこの名作にオマージュを捧げつつ、初代アルピニストの特徴である大きなくさび形インデックスのデザインやレイアウトを継承しながら、モダンでクラシックなテイストに仕上げた現代デザインモデル。38mmの程よいサイズに仕上げられたケースに、約70時間のロングパワーリザーブを誇るCal.6R35を搭載し、レトロスタイルの意匠と実用性を両立しているのが魅力的だ。
■Ref. SBDC147。SS(38mm径)。日常生活強化防水(20気圧防水)。自動巻き(Cal.6R35)。8万2500円(8月6日発売予定)
【問い合わせ先】
セイコーウオッチお客様相談室
TEL:0120-061-012
【公式サイト】
https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex
》編集部のおすすめモデル-其の2
CITIZEN(シチズン)
シチズンコレクション
シチズン C7
シチズンがこれまでに⽣み出してきたデザインの記録(RECORD)と、“お気に⼊りの空間でレコードを聴くように⾃分の時間を楽しむ”という意味をリンクさせた新ライン、レコードレーベル。このモデルは、シチズンが1965年に発売した国産初のクリスタルガラスを採⽤モデル“クリスタルセブン”にインスパイアされている。モチーフとなった往年のクリスタルセブンの特徴であった12時位置に配された曜⽇表⽰が機能性を高めつつ、デザインにアクセントを加えている。機械式ムーヴメントを搭載しつつ、2万円台という手頃な価格も魅力的だ。
Ref.NH8390-89A。SS(40.2mm径)。5気圧防水。自動巻き(Cal.8200)。2万7500円
【問い合わせ先】
シチズンお客様時計相談室
TEL:0120-78-4807
【公式サイト】
https://citizen.jp
》編集部のおすすめモデル-其の3
ORIENT(オリエント)
ワールドマップ
オリエントのリバイバルシリーズの最新モデル。1964年に発表された“カレンダーオートオリエントスイマーワールドトリップ”の後継機として69年に登場した“ワールドダイマー”をモチーフにしており、カラフルな世界地図文字盤、オーバルシェイプのケースなど、アイコニックな意匠を再現。4時位置のリューズで文字盤内の24時間リング操作することができ、第2時間帯を表示する。ちなみに、オリジナルモデルの名称は“ワールドダイバー”であったが、今回のモデルは本格的なダイバーズウオッチではないため、“ワールドマップ”にモデル名が変更されている。
■Ref.RN-AA0E04Y。SS(43.5mmサイズ)。20気圧防水。自動巻き(Cal.F6922)。限定1200本(国内300本)。5万2800円
【問い合わせ先】
オリエントお客様相談室
TEL:042-847-3380
【公式サイト】
https://www.orient-watch.jp
文◎船平卓馬(編集部)