2020年10月に発売し、大好評を博したオリジナル・リベットブレスに続く第2弾となるブレスレットが、1年半の開発期間を経て、このほどついに完成したため紹介したい。
さて、みなさんは俗に“バンブーブレス”と呼ばれている腕時計用ブレスレットのことをご存じだろうか。アンティークの愛好家であればまだしも、そうでなければ現在は製造されていないタイプのため「知らない」と言う人のほうが多いかもしれない。
今回発売した新作のアウトライン・バンブーブレスレット。通常のブレスレットとは違い、縦長O型リングを板状のステンレスパーツを折り曲げて繋げて作られているためとても軽い
バンブーブレスレットとは、多数の縦長O型リングを、板状のステンレスパーツを折り曲げて繋げていきながら作り上げたものだ。これの最大のメリットは、長さを自在に、しかも簡単に調整ができるというところにある。
開発したのはダッドリー・ラッセル・ホーウィットという人物で、1930年と31年にイギリスとドイツでそれぞれ特許を取得しており、正式な商品名は“ボンクリップ”と言う。イギリスのBHブリトン&サンズ(B.H.B&S)というジュエリーメーカーによって40年以上にわたって製造されていたものだ。
ボンクリップの当時のバンブーブレスレット。ほとんどがブレスレット幅16mm以下で、なかには女性用の極細タイプもあった
上の写真は当時のボンクリップのバンブーブレスレットだ。バンブーブレスそのものは、後に仕様こそ若干違うもののゲイフレアー社などの様々なブレスレットメーカーによって作られた。しかしボンクリップのそれは、そのなかでも装着感は抜群に良く、イギリス空軍に制式に採用されていた実績をもつ。厚手の飛行服の上から着ける際の利便性が評価されたのだろう、資料によると1981年ごろまで使われていたようだ。そのため今回製作にあたっては、このボンクリップのバンブーブレスをモチーフにして、より完成度を高めることに主眼を置いたというわけである。
その当時は時計本体が32〜35mmと小振りだったため、ブレスレット自体は細めにできており、ブレスレット幅は16mm以下というのがほとんど。そのため当時のものは36mmより大きい腕時計にはバランス的にも合わなかった。そこで今回はブレスレッドの幅を18mmとして、時計のラグ幅が18mmと20mmに対応するように2種類製作している。この点が当時のものとの大きな違いであり特徴と言える。
なお、本製品の製造は前回のリベットブレスレットに引き続き老舗のベルトメーカーとして知られるバンビ社が担当。ただ、開発にあたっては、南青山に店舗を構え、アンティークの軍用時計専門として時計愛好家によく知られる人気ショップ“キュリオスキュリオ”が監修。オリジナルに忠実に再現するために、細部にわたってアドバイスをもらった。そして、その仕上がりについては同店も太鼓判を押すほどの高い完成度を誇る。
発売記念として腕時計とのお得な限定セットを用意!
限定セットのミリタリー Type 1940にアウトライン・バンブーブレスレットを装着した写真
そして今回、これの発売を記念して、“ミリタリー Type 1940のドイツ空軍タイプ(3万9600円)”と“アウトライン・バンブーブレスレット 18mmタイプ(1万9800円)”のセットが、合計5万9400円のところを15%OFFの5万490円となるお得な特別セットを用意させていただいた。
小さなパーツが繋がっており、コマとコマの間に適度に隙間があることから、通常の肉厚なメタルブレスレットとはまた違った軽快感のある着け心地が魅力。暖かくなったら素肌に着けて、秋以降は長袖の上に着けるなどして楽しめる
ミリタリー Type 1940の在庫も残りわずかとなったため、20セットのみの提供となるが、バンブーブレスに付け替えると上の写真のような雰囲気で、付属する既存のヴィンテージ調の革ベルトを付けたときとはまた違った雰囲気になりコーディネイトの幅もかなり広がる。ぜひお買い得なこの機会に手に入れて楽しんでいただけたらうれしい。
【SPEC】
・品名:アウトライン・バンブーブレスレット
・型番:Ref.YK 20212B- 18R(ラグ幅18mm タイプ)
Ref.YK 20212B- 20R(ラグ幅20mm タイプ)
・素材:ステンレススチール
・サイズ:手首周り15 〜18cm に対応
・希望小売価格:1万9800円(バネ棒は付属しません)
※腕時計のラグ幅に応じて、18mm タイプと20mm タイプの2種類が用意されています。なお、手首周りは装着する時計本体の大きさやラグの長さによっても変わりますが、15 〜18mmを想定しています。そのため大柄な人や極端に手首の細い人はご注意ください。
※バンブーブレスには、簡易ストッパーが付いていますが、通常のブレスレットにあるような三つ折り式のバックルとは違い、ブレスレットにある程度のテンション(張力)が働いていないと、まれに外れることがあります。
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アウトライン公式ウェブサイト
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