弊社で年内最後の刊行物となる「2020-2021機械式腕時計年鑑」が本日から書店に並んだ。この年鑑、日本国内で正規展開している高級時計ブランドのイヤーブック。2020年の新作情報とともに各ブランドを歴史や特色を解説したカタログページをメインに、全212ページ、196ブランド、650本の時計を収録したものである。
思えば新型コロナ禍によって2020年はかつて経験したこのとない年となった。なかでも1番は スイスで毎年開催される新作発表の見本市がすべて中止になったことである。そのため、新作の発表はブランドごとになったこともあって、情報が分散してしまったために、全体像が見えなかったことだ。しかしながら、刷り上がった本誌をあらためて見てみると、各ブランドから発表されている新作の多さに驚かされる。
また、巻頭では2020年が東西ドイツ統一から30年の節目を迎えたことから、それを記念して「ドイツ時計、その進化と変革」と題した特別企画を掲載した。ドイツ時計産業における2大産地である“シュヴァルツヴァルト地方”と“グラスヒュッテ”に焦点を当て、その変革の歴史を振り返りながら、改めてその魅力に迫ってみた。
またほかにも表紙を飾るロイヤル オーク ミニッツリピーター スーパーソヌリをはじめとしたオーデマ ピゲの複雑機構モデルの紹介記事や、2020年に発表されたパテック フィリップのコンプリケーションの紹介記事、全国の優良高級時計店を紹介した「Special Shop Selection」なども必見。カタログ的な内容だが、全体を俯瞰して見られるためパラパラ見ているだけでも楽しい。資料としてもまさに腕時計好きにオススメの1冊なのである。
判型:A4変形版、頁数:212ページ(フルカラー)、定価:2500円+税
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