前回はオイスター パーペチュアルの概略についてお伝えした。そのなかで取り上げたメンズ3サイズのなかで今回は1番大きい39㎜径のオイスター パーペチュアル39(Ref.114300)について解説する。
この39mmというサイズは現行のエクスプローラー I と同じサイズ。しかも外装の作りこそ異なるものの、自動巻きムーヴメントもエクスプローラー I と同じくパラフレックス ショック・アブソーバーを備えたCal.3132を搭載する。つまり耐衝撃性が高められているということになる。これはこのオイスター パーペチュアル39だけの仕様なのだ。
国内定価は59万9500円。対するエクスプローラー I は68万7500円とオイスター パーペチュアル39は8万8000円安い。これを並行輸入品の実勢価格で比較すると、現在90万円台半ばのエクスプローラー I に対してオイスター パーペチュアル39は60万円台半ば。約30万円も安く買えることになるのだ。歴史的な背景もまったく違う両モデルのため軽々には価格だけで判断できるものではないが、それにしてもやはり30万円の開きは大きい。
ダークロジウム文字盤。SS(39mm径)。100m防水。自動巻き(Cal.3132)
さて、オイスター パーペチュアル39には、ホワイト、ブルー、レッドグレープ(トップの着用写真)、ダークロジウム、そしてブラックと五つの文字盤カラーバリエーションが存在する。なかでも上に掲載したダークロジウム文字盤は、オイスター パーペチュアル39のみの設定なのだが、いまこれが人気らしいのである。
このダークロジウム文字盤。落ち着いたグレーがかった色ながら若干の光沢感に加えて、ミニッツスケールには5分刻みにさりげなくブルーのアクセントカラーが配されているため、ちょっと遊び心もあってなかなかおしゃれに見える。
定価ベースでは文字盤の違いによる価格差はないが、並行輸入市場では人気が高いゆえか実勢価格はやや高めに設定しているところもちらほら。ファッションに合わせやすい色みに加えて「無難すぎない」という点では、確かに人気になるのもうなずける。
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