今年、アイコンモデルであるクロノマットをリニューアルし、話題を集めているブライトリングが、8月26日にスイス・ジュネーブで開幕した“ジュネーブ・ウォッチ・デイズ”で、さらなる新作“エンデュランス プロ”を発表した。
普段使いにも最適なプロユースモデル
■Ref.X82310D91B1S1。ブライトライト®︎(44mm径)。100m防水。クォーツ(Cal.82)。32万5000円+税
本作は、“プロフェッショルのための計器”をモットーに掲げるプロフェッショナル・コレクションに新たに名を連ねるモデルだ。冒険家やプロアスリートなどの頼れるパートナーとして、優れた耐久性や信頼性、パフォーマンスを追求している。
その特徴のひとつに挙げられるのが、ケース素材に独自のブライトライト®︎を採用している点だろう。
これは、2016年に同社が発表した軽量高性能素材で、チタンの約1/3という驚くべき軽さながら、非磁性、熱安定性、低アレルギー性に加え、傷や静止摩擦、腐食に対する耐性も優れている。また触ったときの感触が金属よりも温かみがあり、独特の質感となっているのも特長だ。
発表当時、ブライトライト®︎は、その軽量さをアピールするためビッグサイズのモデルに採用されていたが、本作ではケース厚を12.5mmまで抑え、普段使いにも快適な装着感を実現。その総重量はベルトを含めてもわずか64g(編集部 実測値)と驚くほど軽い。
筆者も実際に着用させてもらったが、重量感がありそうな見た目に反して、実際にはかなり軽くそのギャップに驚かされる
搭載しているのは、温度補正付きのスーパークォーツムーヴメントのCal.82。COSC公認クロノメーターであることはもちろん、従来のクォーツムーヴメントの10倍という、プロユースとして申し分ない高い精度を誇る。
カラフルなバリエーション展開
6時位置のスモールセコンドに加え、1/10秒計(2時方向)と30分積算計(10時方向)のクロノグラフカウンターを備えた緻密な文字盤をもつ本作は、オレンジやブルーといったカラフルな差し色によってファッション性が高められている。それぞれ文字盤の差し色と同色のラバーベルトがセットされたバリエーションは全5種だ。
■(左から)ブルー。Ref.X82310D51B1S1。レッド。Ref.X82310D91B1S1。イエロー。Ref.X82310A41B1S1。オレンジ。Ref.X82310A51B1S1。ホワイト。Ref.X82310A71B1S1。各32万5000円+税
また回転式のブラックベゼルに方位表示を備えるほか、インナーベゼルには心拍数を計測できるパルスメーターが採用されている。
驚くほどの軽さやカラフルなカラーリング、パルスメーターといった製品的特長は、実は1970年代に同社が発表したブライトリング“スプリント”にインスパイアされている。エンデュランス プロは、この傑作モデルを現代的に進化させたモデルなのだ。
また日常的に楽しめるカジュアルなクロノグラフであるエンデュランス プロは、価格も戦略的だ。
ブライトライト®︎採用モデルながら、30万円台半ばと同社のエントリープライスに設定されている点もうれしい。
別売のNATOベルトとの組み合わせもおすすめだ
【問い合わせ先】
ブライトリング・ジャパン TEL.0120-105-707
https://www.breitling.com/jp-ja/
文◎堀内大輔(編集部)