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【全部、編集部で試してみました。】スマートウオッチ本音レビュー no.003|ファーウェイにエコ・ドライブ リィイバーほか。オススメの4機種をチェック!

ロングバッテリーでノンストレス!
煩わしい充電がいらない長時間バッテリーが魅力

 HUAWEI Health GT 2では、通話機能や各種通知機能、ヘルスケア機能やワークアウト機能といった、ひと通りの機能を使用できる。
また、表示にはタッチスクリーン仕様の有機ELディスプレイ方式を採用する王道のスマートウオッチだ。

 正直、このモデルならではという目新しい機能は見当たらないが、逆に言えばスマートウオッチらしい機能を過不足なくカバーするクセのなさが特徴だ。
 今回のレビューに際しては、最上位に位置付けられるエリートモデルを使用してみたが、これが実に魅力的なモデルだった。

 何が良かったのか。ズバリ、驚異的な長時間バッテリーである。
 前作のHUAWEI Health GTも長時間バッテリーが売りだったが、本モデルはファーウェイ独自開発の最新低消費電力チップを初搭載。さらに改良された省電力技術によってバッテリー持続時間がさらに向上している。GPS機能を使用しない通常使用であれば、フル充電から約2週間もバッテリーが持続する。デジタルディスプレイ方式の王道のスマートウオッチとしては群を抜く性能だ。

 煩わしい充電は避けたいが、王道のスマートウオッチらしい機能はひと通り欲しい。そんなわがままな人にはうってつけの1本といえよう。

HUAWEI(ファーウェイ)
HUAWEI WATCH GT 2 46mm

 2019年11月に発売されたファーウェイの最新スマートウオッチ。42mmモデルと46mmモデルがあり、前者のバッテリー持続時間は通常使用で約1週間(GPS 連続使用時は約15時間)、後者は通常使用で約2週間(GPS 連続使用時は約30時間)と、ともにロングバッテリーが魅力。
 また、用途に合わせて、ラバーストラップとレザーストラップ、そしてブレスの3タイプから選べる。充実した機能を備えているが、こなれた価格で購入可能なところも魅力。

■ステンレススチール(ブラックカラーPVD 加工)ケース&ブレス。ケース径45. 9mm。5気圧防水。充電式。3万6080円

 

ケース径は46mm、厚みは約10. 7mmで意外にケース厚は抑えられている。ブレスタイプのエリートモデルは約127g とスマートウオッチとしてはかなり重さがあるが、機械式など一般的な腕時計に慣れている人にはむしろ好ましい重量感といえる。また、ミニマルなデザインのブレスはしっかりとした作りで高級感がある。

光学式心拍センサーをはじめ加速度センサー、ジャイロセンサーなどを備え、心拍数計測や活動量データの取得、睡眠モニタリングといった健康をサポートする機能をひと通りもつ。基本的にはスマートフォンと同じく、有機ELディスプレイをタッチすることで操作するが、物理ボタンも装備。上のボタンで機能一覧の呼び出し、下のボタンは設定した機能をすぐに表示できる機能ボタンになっている。

スマートウオッチとBluetooth 接続して使用するのは、ヘルスケア機能に重点を置いた独自の“ HUAWEI Health”アプリ。このアプリは、機能を絞ったシンプルな仕様なので扱いやすい。また、基本的な操作はスマートウオッチ側で行う。なお、ウオッチフェイスは複数用意されているが、Androidスマートフォンであれば“ HUAWEI Health”アプリから豊富に用意されたウオッチフェイスデザインをダウンロードできる。

 

【問い合わせ先】
ファーウェイ・ジャパン
TEL:0120-798-288
ファーウェイ・ジャパン公式サイト
https://consumer.huawei.com/jp

 

 

“IoT”に特化した機能がユニーク。
機能の充実が待たれる注目のスマートウオッチ

 一般的なスマートウオッチとは一線を画したエコ・ドライブ リィイバー。何が違うのか。端的に言うと、エコ・ドライブ リィイバーは“IoT”に機能が特化しているということだ。

 “IoT”とは“Internet of Things(=物のインターネット)”の頭文字から取った言葉。大まかに言うと、様々なモノがインターネットと接続、情報交換することによって相互に制御する仕組みを言う。
 例えば、エアコンとスマートフォンをアプリで繋ぎ、家の外から電源を入切するといったことがIoTの技術を使えば可能になる。

 エコ・ドライブ リィイバー最大の特徴は独自のIoTプラットフォーム“リィイバー”と連携し、様々なデバイスやサービスと繋げることで様々な機能を利用できるという点に尽きる。前述のエアコンをはじめ、近年は多くの家電製品が“スマート家電”としてIoTに対応しているが、早い話がエコ・ドライブ リィイバーがあれば、これらIoT製品を操作することも可能になるということだ。

 ユニークだが、残念な点を挙げるとリィイバーがまだリリース間もなく、スマート家電を操作するような実用的機能が多くないことだろうか。だが、機能が充実すれば、従来のスマートウオッチに取って代わるほどの可能性を秘めた存在と言えよう。

CITIZEN(シチズン)
エコ・ドライブ リィイバー

 IoTプラットフォーム“リィイバー”を通じ、自分のスタイルや好みに合わせて様々なデバイスやサービスを繋ぐことができる次世代のスマートウオッチ。
 最大の特徴であるリィイバー対応の機能は“ iiidea(アィイデア)”と呼ばれており、きっかけとなる“トリガー”、連動させたい“サービス”、そして動作を起こす“アクション”の3ステップで構成されている。この三つの要素は自由に組み合わせることができ、簡単に自分の欲しい機能をつくることができる。

■Ref.BZ7005-74E。ステンレススチールケース&ブレス。ケース径43.2mm。10気圧防水。光発電エコ・ドライブ(Cal.W510)。4万9500円

ケース径は43.2mm、厚みは12.6mm。重量は110gで、一般的な腕時計とそう変わらない数値。日本屈指の時計メーカーであるシチズンが製造しているだけあって、光発電エコ・ドライブ機能を備えているので時計単体としてみても魅力。

エコ・ドライブ リィイバーではリィイバーアプリを通じて任意で選択した三つの機能を登録できる。4時位置のボタン操作で使用したい機能を選択(7時方向のインダイアルで選択している機能を指針)、その機能を使用する際には2時位置のボタンをプッシュ。操作方法は極めてシンプルで扱いやすい。

例えば、トリガーに時計のボタンを押すという機能パーツを選び、サービスに定型文を送る、あるいは鍵を解錠するといった機能パーツを設定、そしてアクションでサービスの実行状態を針で示すと機能パーツを選ぶと“ 時計のボタンを押したら、定型文を送り(あるいは鍵を解錠し)、針で実行状態を表示する”という機能(アィイデア)を作ることができる。

 

【問い合わせ先】
シチズンお客様時計相談室
TEL:0120-78-4807(2020年4月29日(水)~5月6日(水)の間は休業)
エコ・ドライブ リィイバー公式サイト
https://citizen.jp/riiiver/index.html

 

初心者にもオススメ通知機能重視タイプ

 アナログウオッチとスマートウオッチの魅力を両立させたハイブリッドモデル。
 時刻は物理的な時分針、Bluetooth接続したスマートフォンの着信や各種アプリの通知、天気や第2時間帯の時刻など、ユーザーがアプリで設定した周辺情報は文字盤中央に設けられたラウンド形のデジタルディスプレイに表示する。

 心拍レートセンサーを搭載しており、ひと通りのアクティビティートラッキング機能を備える。基本的にはスマートフォンの通知機能に特化したモデルで、長時間バッテリーの搭載で全部の機能を使用しても1回の充電で約2週間以上使用可能なため、スマートウオッチに慣れていなビギナーでも扱いやすい印象だ。

FOSSIL(フォッシル)
HYBRID HR ハイブリッドスマートウォッチ

 2019年11月に先行発売され、今春全国展開する最新スマートウオッチのひとつ。アナログとデジタルのハイブリッドモデルは過去にもラインナップされているが、本作はその最新作となる。
 物理的な時分針を持つアナログウオッチに加え、文字盤に省電力ディスプレイを採用。普通のアナログウオッチのスタイルでありながら、スマートウオッチの機能を楽しめる。

■Ref.FTW7008。ステンレススチール(ブラックカラーIP加工)ケース、レザーストラップ。ケース径42mm。泳げる防水。充電式。2万9150円

デジタルディスプレイの操作画面では、アナログ針が写真のような水平位置に動くので表示が読み取りやすい。

デジタルディスプレイに何を表示させるか、そしてケースサイドに設けられた物理ボタンに何を設定するかは専用アプリで操作する。日常で使用する際の“ DAILY”のほか、フィットネス、トラベルと用途に応じたカスタムが可能。

 

【問い合わせ先】
フォッシルジャパン
TEL:03-5992-4611
フォッシル公式サイト
https://www.fossil.com/ja-jp

 

 

正統進化を遂げた人気モデルの最新形

 前作フォルスター2から新しくなったのは、スピーカーが内蔵されたことで時計で電話応答ができるようになった点だ。
 電話アプリがプリインストールされているのでペアリングしたスマートフォンが接続範囲内にあれば、かかってきた電話を受けてフォルスター3の内蔵マイクからハンズフリーで通話が可能。個人的に音声で操作する“グーグルアシスタント”を使うことに慣れていないため実感はないが、スピーカーの搭載で音声操作ができるようになったところは実用性が高まったと言っていいだろう。

 プロセッサー(演算処理装置)には最新のクアルコム スナップドラゴン ウェア3100を採用。4種類のバッテリーモードを採用し、使用方法を選べば、24時間以上継続するバッテリーライフが実現可能だ。

SKAGEN(スカーゲン)
フォルスター 3 スマートウォッチ

 タッチスクリーンを備えたスカーゲンの人気スマートウオッチ、フォルスターシリーズのアップデート版。
 各種通知機能をはじめ、心拍トラッキング機能やグーグルアシスタント、決済サービスのグーグルペイ(日本仕様は未対応)、GPSなど、グーグルが提供するWear OSで使うことのできるスマート機能が使用可能。
 本作が初の人も操作しやすいが、前作を使用した人なら操作は一緒なのですぐ慣れるはずだ。

■Ref.SKT5200。ステンレススチール(ガンメタルカラーIP加工)ケース&ブレス。ケース径42mm。泳げる防水。充電式。4万6200円

前作同様、心拍センサーを搭載している。なお、スピーカーが内蔵されたが、泳げる防水は本モデルでもキープしている

スマートフォンとのペアリングはwear OS by Google のアプリなので簡単。最新版では左に画面をスワイプすると様々な情報表示に切り替わるタイル機能が加わり、操作性がアップしている

 

【問い合わせ先】
フォッシルジャパン
TEL:03-5992-4611
スカーゲン公式サイト
https://www.skagen-japan.com

 

 

文◎佐藤杏輔(編集部)/写真◎水橋崇行

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