4月25日、オンラインで新作を発表するという新たなスタイルを採った“Watches & Wonders 2020”。ここではボーム&メルシエの新作を紹介しよう。
話題を集めた“ボーマティック”のバリエーションを拡充
2018年。この年発表されたモデルでひと際話題を集めたのが、ボーム&メルシエとリシュモングループ傘下のムーヴメントメーカー、ヴァル・フルリエとで共同開発された、新たな基幹ムーヴメント“ボーマティック”を搭載したクリフトン ボーマティックだ。というのも、このボーマティックはあくまで量産ムーヴメントでありながらも、約1500ガウスの高耐磁性能に加え、約5日間のパワーリザーブ、さらにクロノメーター級の精度を誇るなど、実用時計としては申し分ないパフォーマンスを備えていたためだ。
そんな優秀なムーヴメントを有するボーム&メルシエは、今年クリフトン ボーマティックにニューモデルを投入。バリエーションをいっそう拡充させた。
クリフトン ボーマティック デイデイト、ムーンフェイズ
クラシカルで落ち着いた印象ながら、独特の美しさを放つクリフトン ボーマティックの新作は、新たにポインター式デイデイト表示とムーンフェイズ表示が追加されたスモールコンプリケーションだ。
驚くべきは機能を増やしながらも、“ボーマティック”ムーヴメントの大きな特徴である 長時間駆動や高耐磁性といった、優れたパフォーマンスを実現している点である。
またそのデザインにも注目したい。
ポリッシュとサテン仕上げを施し、ラッカー仕上げのグレーのグラデーション文字盤を引き立てた18金ピンクゴールド製の42mm径ラウンドケース。
そこに収まるのは、台形のリベット式インデックスとゴールドトーンのエレガントなアルファ針を組み合わせた文字盤で、その6時位置には星空を背景に美しいムーン表示が顔をのぞかせている。
古典機構であるムーンフェイズを生かし適度なクラシカル感を演出しつつも、決して古さを感じさせない美しいデザインに仕上げている。
■Ref.M0A10547。K18PG(42mm径)。5気圧防水。自動巻き(Cal.BM14 1975 AC2/120時間パワーリザーブ)。予価127万5000円+税(10月発売予定)
クリフトン ボーマティック ムーンフェイズ、デイト
ムーンフェイズとポインターデイト表示を備えたバリエーション。
陶磁器のように仕上げられた白文字盤と、交換可能なインターチェンジャブル機構を備えるブレスレットのコンビネーションで、ビジネスシーンにも映えるスタイリッシュな雰囲気を与えているのが特長だ。
搭載するのはCal.BM14 1975 AC1で、これも前出のデイデイト、ムーンフェイズ同様に約5日間パワーリザーブ、1500ガウスの耐磁性能、そしてクロノメーター級の精度を誇る。
優秀なスペックに対して、価格は44万円とかなりお値打ちだ。
■Ref.M0A10552。SS(42mm径)。5気圧防水。自動巻き(Cal.BM14 1975 AC1/120時間パワーリザーブ)。予価44万円+税(10月発売予定)
ハンプトン メン ビッグデイト、デュアルタイム ラージ
クリフトン ボーマティック以外にも新作は発表されている。
ボーム&メルシエの中でも唯一のレクタンギュラーモデルとして展開される“ハンプトン”が、これまでのデザインを刷新したのだ。
特長は1920年代の建築ムーブメントとして世界的に知られるアール・デコを表現したフォルムを新たに採用した点である。直角を避けながら、滑らかな曲線美が強調された新しいケースデザインは、当時のトレンドをイメージしたものだ。
さらにユニークなのが、色彩表現である。
外周部にテクスチャーのオパーリンを施したシルバートーンの文字盤に、現代的なスタイルの剣を模したブラックルテニウム針をセット。さらに古典的なレイルウエイトラックの内側にグレーを採用するという、個性あふれるカラーリングを採用し魅力的な表情に仕上げられている。
なおメンズでは、ビッグデイトとデイナイト表示を備えたLサイズ(31×48mmサイズ)のRef.M0A10523と、同じくLサイズのスモールセコンド仕様Ref.M0A10528、そしてMサイズ(27.5×43mmサイズ)のセンターセコンド仕様Ref.M0A10522の3モデルが発表されている。
■Ref.M0A10523。SS(31×48mmサイズ)。5気圧防水。自動巻き(42時間パワーリザーブ)。予価43万5000円+税(5月発売予定)
文◎Watch LIFE NEWS編集部
【問い合わせ先】
ボーム&メルシエ(☎0120-98-8000)
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