毎年1月にA.ランゲ&ゾーネ、カルティエ、パネライなどの新作モデル発表の場として開催されてきたSIHH(通称ジュネーブサロン)。今年は名称を“Watches&Wonders Geneva”に改名、開催日は4月25日を予定していた。
毎年各メディアも参加、その場で最新作の取材を行い、その情報を発信するという、我々メディアにとっても新作にいち早く触れられる重要なイベントだったのである。しかしながら、今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため2月下旬に中止を決定。今後どのようなかたちで新作を発表されるのかに注目が集まっていた。
そして、日本時間の20日午後3時、編集部に1通のリリースが送られてきたのである。それはSIHHを主催していたFHH(高級時計財団)からのもので、内容は特設サイト“watchandwonders.com”を立ち上げ、当初の開催日と同じ4月25日(土)午後12時(日本時間の午後8時)から、新作モデルを一斉に公開するというものだった。
4月25日に新作が公開される30ブランド(写真はwatchandwonders.comより)
参加メンバーはSIHHに出展していたブランドを中心に30社。今後はさらにブランド数を増やしていく予定のようだ。そしてリリースの最後にとても興味深いことが書かれていたので掲載させていただく。
「この夏の後半に予定されている第2フェーズでは、時計愛好家に対するプラットフォームの魅力を高めるためと、参加ブランドにさらなる価値をもたらす戦略的な“eコマース”とともに、追加の製品の発売が発表されます」
今後“watchandwonders.com”がスイス時計産業にどのような影響をもたらすのか、その動向が注目される。
<特設サイト>
https://watchesandwonders.com