女性編集者がレディースウオッチの新作を実際に見て、感想を交えて紹介する本企画。今回は“CHAUMET（ショーメ）”の2020春の新作モデル“Hortensia eden watch Limited Edition（オルタンシア エデンウォッチ リミテッド エディション）”を紹介していく。
【コクション紹介】
ナポレオンの皇后ジョゼフィーヌの御用達ジュエラー、ショーメのウオッチ部門は200年以上続く長い歴史を持つ。その間登場した、アジサイをモチーフとした“オルタンシア コレクション エデン ウォッチ”は、現在ショーメのメインコレクションといっても過言ではない。
オルタンシアは、皇后ジョゼフィーヌの好きな花がアジサイであったことから、1950年代に登場。以降、ブティックで花を飾るときには必ず白いアジサイを入れるなど、アジサイはブランドの象徴的な花として大切にされている。
ダイヤモンドをセッティングしたベゼルが、このコレクションの特徴。ベゼルのダイヤモンドには、セッティングしたあとにダイヤモンドを固定するツメの先端を滑らかに削る“グレインセッティング”加工を施しており、高級感とともに、なだらかな手触りを備えている。
そして、4時位置と12時位置には、アジサイも派手すぎない大きさでさりげなく配置。ケース裏面にはベゼルのアジサイと調和するようにアジサイの花がデザインされている。リューズの代わりとなるプッシュボタンをケース裏面に配置して、ベゼルのダイヤモンドやアジサイを目立たせたデザインに仕上げている。
また、オルタンシア コレクション エデン ウォッチは様々なベルトの種類で展開しており、新作にはパウダーピンク サテンベルトを採用。そのベルトにはアジサイをモチーフにしたピンバックルを用いており、これもオルタンシアコレクションの特徴のひとつといえる。
【モデル紹介】
今回オルタンシアに、新たに仲間入りを果たしたオルタンシア エデンウォッチ リミテッド エディションは、薄付きピンクカラーのマザーオブパール（以下MOP）文字盤と、それに合わせるように同色のパウダーピンク サテンベルトを採用した、日本限定モデル。
過去に、ラッカー仕上げのグリーン文字盤が美しい、オルタンシアの2019コレクションを紹介したが、そのモデルとはまた違った、柔和な印象を与えてくれる。
MOP文字盤の質感がお分かりいただけるだろうか。日本の桜をイメージしたパステルピンクの色合いのMOPを採用することで、派手になりすぎないデザインに仕上げられているのだ。
【装着感は？】
21.5mmという小振りなサイズ感に加え、ラグとリューズを排したことにより装着感は良好。また、パウダーピンク サテンベルトは他のオルタンシアコレクションで採用されているミラネーゼブレスレットより軽く、より手首を動かしやすいと感じた。
【推しのポイント】
腕を動かすたびに、ダイヤモンドがセッティングされたベゼルと、サクラカラーのMOP文字盤が表情を変えるのが可愛らしかった。
また、淡いピンク色で統一されたカラーリングのため、手首で大きく存在感を放つことはなくどんな服装にもマッチするのも推しのポイントだ。サクラをイメージして製作された新作だが、どんな季節にも合う女性らしいデザインなのもオススメしたいポイントだ。
男性であれば、大切な方へのプレゼントにもピッタリなのでギフトとして選択肢に入れてほしいところ。
CHAUMET（ショーメ）
オルタンシア エデンウォッチ リミテッド エディション
■Ref.W84253-001，SS（21.5mm径），30m防水，クォーツ，日本数量限定，56万1000円
文◎松本由紀（編集部）
【問い合わせ先】
ショーメ
TEL.03-5635-7057
https://www.chaumet.com/jp