前作『007 スペクター』から5年ぶりとなる、映画『007』シリーズ待望25作目の最新映画『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ(NO TIME TO DIE)』が、2020年4月から全国公開となる。
この映画『007』シリーズ。作品自体が魅力的なのはいうまでもないが、ファンの間で話題になるのが、劇中に登場するジェームズ・ボンド愛用のクルマやスーツ、腕時計がなにかということだ。
というのも、主人公のジェームズ・ボンドは一流のイギリス海軍将校にしてカリスマスパイ。持ち物も一流で“ボンドカー”として人気のクルマはアストンマーティン、スーツはブリオーニやトムフォードとこだわりを見せるが、もちろん腕時計の存在も見逃せない。
過去にはロレックスやセイコーの時計を愛用していた時期もあったが、1995年公開の映画『007 ゴールデンアイ』以降、ジェームズ・ボンドは劇中でオメガの腕時計を愛用している。
もちろん、最新映画『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』においてもオメガの腕時計が登場するが、注目したいのが、劇中に登場するだけでなく、ジェームズ・ボンドが身に着けているのとまったく同じ腕時計が新作として発表されているということだ。
その新作こそ、“シーマスター ダイバー300M 007エディション”。12月4日にニューヨークで開催されたイベントで初お披露目となり、いよいよ2月から販売開始となる。
シーマスター ダイバー300M 007エディションでは“軍用”であることを意識して作られたほか、デザイン面ではジェームズ・ボンドを演じるダニエル・クレイグや映画制作陣から提案されたアイデアも活かされたという。
ダニエル・クレイグ by Greg Williams @gregwilliamsphotography
そのひとつが軽量化だ。シーマスター ダイバー300M 007エディションでは、軽量化を図るためにグレード2チタンをケースやブレスに採用。加えて、文字盤とベゼルリングに“トロピカル”ブラウンのアルミニウムを採用することで、さらなる軽量化を追求した。
そして何と言ってもポイントは、文字盤のブロードアロー(矢印形のマーク)をはじめ、本物の軍用時計に着想を得たこだわりのディテールだ。特に注目はケースバック。
ケースバックには本物の軍用時計を模したいくつかの数字が記されているが、“0552”は海軍所属を“923 7697”はダイバーズウオッチを意味するコードナンバー。また、アルファベットの“A”はネジ込み式リューズを示すコードで、続く“007”は、ご存じジェームズ・ボンドのエージェントナンバーだ。さらに最後の“62”は、映画『007』シリーズの第1作が公開された年を表している。
加えて、ベゼルのスケールやインデックス、針など随所に塗布されたヴィンテージテイストのスーパールミノヴァを取り入れることで年月を重ねたような味のある雰囲気を醸し出しているが、これも時計に個性的なエッジを効かせるためにヴィンテージ風のデザインとカラーを取り入れたらどうかというダニエル・クレイグの提案によるものだという。
なお、チタン メッシュ ブレス仕様(Ref.210.90.42.20.01.001)が108万9000円、そしてダークブラウン、グレー、ベージュのストライプ柄NATOベルト仕様(Ref.210.92.42.20.01.001)は95万7000円という価格設定で、どちらもブラウンカラーの特製ファブリックポーチが付属する。
チタン メッシュ ブレス仕様(Ref.210.90.42.20.01.001)
NATOベルト仕様(Ref.210.92.42.20.01.001)
こうしたこだわり満載のモデルの場合、限定モデルということがほとんどだが、シーマスター ダイバー300M 007エディションは、レギュラーモデルのひとつとしてラインナップされているところもうれしい。
OMEGA(オメガ)
シーマスター ダイバー300M 007エディション
■Ref.210.90.42.20.01.001。TI(42mm径)。30気圧防水。自動巻き(Cal.8806)。108万9000円。ダークブラウン、グレー、ベージュのストライプ柄NATOベルト仕様(Ref.210.92.42.20.01.001)は95万7000円
文◎佐藤杏輔(編集部)
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