2020年になり早1カ月。ブランド各社から2020年の新作が発表され始めている。今回注目するのはBELL&ROSS(ベル&ロス)だ。
ベル&ロスから発表された新作は、ブランド創設以来、コレクションのインスピレーションソースとなっているミリタリースタイルの腕時計。
ベル&ロスの腕時計は、視認性、機能性、信頼性、そして高精度という四つの基本原則に基づいてデザインされるが、その基本原則は、そのまま軍用時計に求められる要素でもある。新作は、ブランドにとってなじみ深いミリタリースタイルをベースにしつつ、陸・海・空の三つのフィールドをテーマにした3種類のコレクションとなっている。
新作コレクションでは、質実剛健な一方で単調になりがちなミリタリースタイルの腕時計に、コンセプチュアルなカラーリングを取り入れることでモダンな雰囲気を与えているが、さらにポイントとなっているのが実用的でありながらヴィンテージな雰囲気をもつことから近年、時計愛好家に支持されているNATOストレッチベルトだ。
このベルトは伸縮性の高いパラシュート生地を使用し、さらに実用的なバックルシステムを備えた伝統的なスタイルのベルトで、三つのコレクションすべてに使用されている。
では、陸・海・空に対応する新作コレクションを一つひとつ紹介しよう。
BRV2-92 ミリタリー グリーン
本作は“陸”に対応するモデル。ベースは18年に、1960年代の航空計器をモチーフにしたモデルとして登場したBRV2-92。時計界のトレンドとなりつつあるグリーンのなかでもマットカーキカラーを文字盤に採用した。また、デイトディスクや針もマットカーキカラーを施すことで統一感を与えている。
さらに圧倒的な明るさと高い持続性を特徴し、暗闇のなかでも極めて優れた判読性を確保するグリーンのスーパールミノバ C3コーティングを施したインデックスと針を使用。これにより昼夜を問わず高い視認性を確保した。
■Ref.BRV292-MKA-ST/SF。SS(41mm径)。100m防水。自動巻き(Cal.BR 302)。37万4000円、ブレス仕様(Ref.BRV292-MKA-ST/SST)は41万8000円(ともに予価。4月発売予定)
BRV2-93 GMT ブルー
本作は18年に発表されたBRV2-93 GMTをベースとした“空”に対応するモデル。これまではブラック文字盤にブラックとグレーのバイカラーベゼルデザインのみのラインナップだったが、新たにサンレイ装飾のガルバニックブルー文字盤とブルーとグレー(昼間はグレー、夜間はブルー)のバイカラーアルミニウムベゼルを採用。空を想起させる爽やかな雰囲気に仕上げられている。
なお、既存モデルではオレンジカラーだったGMT針は、ブルーのカラーリングのなかで際立つレッドカラーに。BRV2-92 ミリタリー グリーンとは異なり、ホワイトのスーパールミノバをコーティングしたプリントの数字とインデックスを採用する。
■Ref.BRV293-BLU-ST/SF。SS(41mm径)。100m防水。自動巻き(Cal.BR 303)。38万5000円、ブレス仕様(Ref.BRV293-BLU-ST/SST)は42万9000円(ともに予価。2月発売予定)
BRV2-94 アエロナバル ブロンズ
そして、最後。“海”に対応するモデルとして発表されたのが、BRV2-94 アエロナバル ブロンズ。BRV21コレクションのなかでもクロノグラフコレクションは最もバリエーションが豊富。本作は、そのなかでも特に人気の高いSSケースにサンレイ仕上げのマリンブルー文字盤を合わせたアエロナバルのブロンズケース仕様だ。
ケースには銅91%、アルミニウム7%、シリコン2%を配合した劣化しにくいブロンズを採用。劣化はしにくいが、経年によりその色味が変化し、ユーザーの仕様環境に応じた唯一無二の特別な色調となる。BRV2-92 ミリタリー グリーンとBRV2-93 GMT ブルーは限定ではないが、BRV2-94 アエロナバル ブロンズは世界限定999本となっている。
■Ref.BRV294-BLU-BR/SF。ブロンズ(40mm径)。100m防水。自動巻き(Cal.BR 301)。世界限定999本。68万2000円(予価。6月発売予定)
文◎佐藤杏輔(編集部)
【問い合わせ先】
ベル&ロス ジャパン
TEL:03-5977-7759
Bell&Ross(ベル&ロス)日本公式サイト
https://www.bellross.com