レビュー記事

【10〜20万円台】第3回・編集部が注目した6機種を実機レビュー「モーリス・ラクロア(MAURICE LACROIX)」

日本人にこそ似合う39㎜径の新作

 機械式でありながらも20万円前後と高いコストパフォーマンスを誇るモーリス・ラクロアのアイコンは、この価格帯のエントリーモデルとしては、いま最も注目度の高いモデルと言えるのではないだろうか。

アイコン オートマティック 39mm。Ref.AI6007-SS002-430-1。SS(39mm径/ケース厚11mm)。20気圧防水。自動巻き( Cal.ML115/毎時2万8800振動/38時間パワーリザーブ)。21万4500円

 その理由は、価格はもちろんだが、やはりこのデザインにある。ベゼルに施されたアーム(突起)により適度にスポーティさが味わえ、しかも、シンプルかつ端正な顔立ちのため落ち着いても見える。そのためビジネススタイルにもカッチり決まる。さらに20気圧と高い防水性を備えるなど、汎用性の高さに加えて、日常に気にせず使える使い勝手の良さも評価されているのだろう。

 ただ、既存モデルのケースサイズは42㎜と日本人には少々大振りだった。そのため小径化を希望する声が多かったと言う。そして今回、それに応えるかたちでダウンサイズした39㎜モデルが新作として登場したというわけだ。

 早速、その39㎜と既存の42㎜を着け比べてみたが、手首が細くブレスタイプが似合わない筆者ですら、しっくりきたぐらいに3㎜といえど見た目にも着けた感じもずいぶんと違う印象を受けた。

【着けてみました】39mmのケースサイズに対して厚さは11mmとそれほど厚くないのもアイコンの魅力的なところ。これが使い勝手の良さにつながっている

【短いラグが装着感を高める】ラグが短く手首のカーブに沿ってブレスがなじむ。そのため42mmでも装着感は悪くなかったが39mmになってよりフィット感は高まった

【時針の長さは改善に期待】気にならない人も多いかもしれないが、バーインデックスと時針との微妙な空きが少し残念。どうせならしっかりとリーチさせてほしかった

【工具なしで付け換えが可能】工具がなくとも簡単にブレスから革ベルトに付け換えられる独自のイージーチェンジャブル機能はアイコンならではの大きな魅力

【サイズはこんなに違う】右が今回登場した39mmサイズ。左が既存の42mmだ。こうやって実機を並べて比較すると大きさの違いがはっきりわかる。3mmといえどもバカにはできないのである

レビュー記事◎菊地吉正(編集部)/写真◎笠井修/問い合わせ先、モーリス・ラクロア(DKSHジャパン) TEL.03-5441-4515

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