女性編集者・佐波が、女性の視点で興味を持った時計を、テーマごとに紹介。今回は、アナログ表示とデジタル表示を組み合わせたスマートウオッチを、2万円台から3万円台で3本選んでみた。これまでスマートウオッチに興味を持ちながら手を出せずにいた人も、ぜひ参考にしてほしい。
個人的な感覚だが、最近スマートウオッチを付けている人を多く見かける。なかにはスーツにスマートウオッチを合わせる人も結構いて、ビジネスマナーとしての時計の許容範囲が広がっているのだと驚いた。
私もいくつか試しに身につけているのだけれど、どうしても気になる点がある。それは多くのスマートウオッチが、デジタル表示だということ。スマートウオッチならではの機能が、アナログ表示の時計よりも見やすいメリットはあるが、どうしてもアナログ時計が持つ時計らしいデザインに惹かれてしまう。
あまり知られていないかもしれないが、私のようにアナログ時計が好きなユーザーに向けて、アナログ表示のスマートウオッチも登場している。
しかし文字盤全体で、文字やイラストを比較的自由に表示できるデジタル表示に比べ、アナログ表示は通知内容を示すロゴや記号を針で指し示す表示方法のため、わかりにくいと感じてしまう人も少なくなさそうだ。時計らしいデザインだけでなくスマートウオッチの機能を目一杯使いたい人には、あまり向かないかもしれない。
そこで今回は、アナログ表示とデジタル表示を併せ持ったスマートウオッチを3本選ぶことにした。スーツスタイルにでも合わせられる時計、グラーゴムワンや、日常生活の健康管理に最適なガーミン、トレーニングの際に役立つウィジングズを取り上げている。
時計らしいデザインを持ちながら、スマートウオッチの機能も十分に備えているのが魅力なので、今までデザインを気になってスマートウオッチを持っていなかった人も、ぜひチェックしてほしい。
GLAGOM ONE(グラーゴム ワン)
主な機能
着信通知 (電話、メール、SMS)/心拍数計測/歩数計測/睡眠データ記録/各種通知 (リマインダー、アラームなど)
316LSS(41mm径)。3気圧防水。2万7000円
【注目ポイント】
約30日間充電不要! 文字盤には電子ペーパーが使われているため、消費電力が少なく、長持ちするのが魅力。消費電力が激しいものだと毎日充電が必要なスマートウオッチもあるなか、ここまで長持ちするモデルはなかなかない。
「個人のライフスタイルに合った活用ができる」
活用方法は一種類だけでなく、4つのモード設定により、個々人のライフスタイルにより合った使い方ができる。
ひとつ目が今日のスケジュールの時間帯をサークルバーで表示するビジネスモード。2つ目が、設定した1日の歩数目標の達成度を、外周のサークルバーで表示するスポーツモード。また外周サークルバーに、10秒おきに円を描くように秒数を表示するレジャーモード。そしてBluetooth機能は保持しつつ、アイコンや振動による通知をなくすことでバッテリー消費を抑える省電力モード。
【個人的お気に入りポイント】
歩数や心拍数測定、睡眠データ記録など、様々な機能があるなか、面白いと感じたのが“座りすぎ防止機能”。予め設定した時間以上座っているのを感知すると、振動してユーザーに立って体をほぐすよう、通知するのだ。
職業柄ついつい何時間も座りっぱなしになってしまうので、こうした機能はうれしい。休日についついテレビを見入ってしまいがちな、運動不足な人にもおすすめできそう。
さらに電話やメールなどの着信を振動とアイコン表示で知らせてくれるので、大事な電話の取り逃がしも少なくなる。
また、文字盤の色は白と黒、その日の気分でスマートフォンから、またはプッシュボタンにて変更することができる。
問.セールス・オンデマンド
https://www.glagom.jp
GARMIN(ガーミン)
ヴィヴォムーブ エイチアール
主な機能
着信通知(電話、メール)/Elevate™光学心拍計テクノロジーによる24時間心拍数計測/歩数計測/睡眠データ記録/1日中のストレスモニタリング
Ref.010-01850-7C。SS(43mm径)。5気圧防水。3万4800円
【注目ポイント】
Elevate™光学心拍計テクノロジーにより、活動状態と静止状態問わず、心拍数を24時間記録する機能。活動状態のみならず、静止状態も心拍数を記録することで体の状態をより正確に把握し、健康問題の事前予防にも繋げることができる。仕事中から休日まで、日常の健康サポートに役立つ1本といえよう。
「見やすくて使い勝手が良い」
内蔵されたLEDディスプレイによるメールなどの着信、通知表示はもちろん、歩数記録をタッチスクリーン操作により確認できる。デイト表示と心拍数、というように同時表記も可能。視認性と使い勝手の良さも抜群だ。
【個人的お気に入りポイント】
このモデルで特に興味を持ったのが、ストレスを数値化してくれる機能。1日にかかるストレスを計測して数値化したり、レム睡眠からノンレム睡眠まで記録を行う睡眠モニターを搭載している。
個人的にスマートウオッチというと、運動をしたい人のためのもの、というイメージもあった。しかしこのモデルシリーズは、体の現在の状態を数値化することによって、まずは睡眠などの日常生活の改善を考えたい人にオススメ。
問.ガーミンジャパン
https://www.garmin.co.jp
Withings(ウィジングズ)
Steel HR Sport
主な機能
着信通知(電話、メール、各種アプリ)/心拍数測定/接続GPS機能/VO2 max分析機能/睡眠データ記録
SS(40mm径)。5気圧防水。クォーツ。2万7950円(参考価格)
【注目ポイント】
VO2 max(最大酸素摂取量)の推定値によるフィットネスレベルの分析機能を搭載している。レベルが高いほどより健康的とされており、日々のトレーニングの成果が数値となり表示される。数値を上げるために、自分を鼓舞して頑張れそう。
「低価格帯なのに高性能」
上述した通り、トレーニングに役立つ優れた機能を備えながら、最大25日間持続する充電式バッテリーを搭載。機能性と使い勝手の良さが両方備わった時計ながら、3万円以下という手に入れやすい価格なのは驚き。
【個人的お気に入りポイント】
ランニングやハイキング、水泳など30種類ものスポーツののなかから選択し、簡単にトレーニングモードをオンにすることができる。さらにGPSを搭載し、距離や高度、ペースを計測することができる。トレーニングのお供として活用した人のみならず、アクティビティを楽しみたい人にもオススメ。
また睡眠サイクルを記録しながら、起床に最適なタイミングでバイブレーションアラームが起動。単に記録するだけではなく、サポートをしてくれるのがうれしい。
問.SB C&S 株式会社 グローバル製品窓口
http://gp.supportweb.jp
文◎佐波優紀(編集部)