スコットランドで生まれた洗練デザインの高機能時計
AKURA アクラ
ウェイファーラー
2017年、スコットランドに設立された気鋭の時計ブランド、アクラのファーストコレクション。過酷な環境にも耐えられる頑強なツールウオッチをコンセプトにパッケージングされたモデルで、SNSなどを通じて時計愛好家からデザインや機能に関して様々な意見を集め、フィードバックしながら製作が進められた。
■SS(41mm径)。100m防水。自動巻き(Cal.MIYOTA 9015)。399ポンド(日本円で約5万4663円)
カスタムした自動巻きが眺められるシースルーバックケース
ムーヴメントは、ミヨタ製の自動巻きCal.9015をベースに自動巻きローターをカスタムして搭載。シースルーのスクリューバックだが、普段使いでは非常に心強い100m防水を確保している
実は鍛造ケースを採用するなどこだわった作り!
針と文字盤の中央寄りに夜光を施す独特のスタイルだが、視認性も十分で洗練された雰囲気を醸し出している。個人的に注目しているのはブレスのデザインと高級感が漂う作り。程よい厚みのコマは動きも滑らかそうだ
某ブランドの時計を作る高級サプライヤーを採用
今回、編集部が注目したアクラは、デザイナーでもあるフィリップ・シェーンフィッシュ氏が立ち上げた時計ブランド。全英トップレベルと称されるスコットランド、ダンディ大学所属のアートスクール、ダンカン・オブ・ジョーダンストン・カレッジ・オブ・アート&デザインと共同で製作される、珍しいスコットランド発の気鋭の時計ブランドだ。
2017に設立され、18年にはCGで初めて時計の詳細が、今年2月にはプロトタイプが公開され、6月にはクラウドファンディングサイト“キックスターター”でのプロジェクト掲載が決定。7月から、ついにプロジェクトがスタートした。
アクラのファーストコレクションとなるウェイファーラーの特徴は、やはりインパクトがありつつも洗練されたデザインと、こだわりの外装だろう。
回転ベゼル搭載のステンレススチールケースを採用しているが、ケースは単なるステンレススチールの削り出しではなく、鍛造ケースとなっているほか、公式情報によれば、某高級時計ブランドの時計部品を製造しているスイスのサプライヤーの香港事務所を通じて、ブレスやベルト、ローター部品などを調達しているらしく、デザインだけでなく外装の作りにも非常にこだわっているようだ。
ちなみにプロジェクトは、世界各国対応で、8月31日 (土)まで募集中。8月2日 (土)現在、105人から585万4350円の資金が集まっており、プロジェクトの実施が決定した。製品のデリバリーは2020年1月予定とのことだが、最終的にどんな仕上がりとなるのか、非常に楽しみなブランドである。
文◎佐藤杏輔(編集部)
【問い合わせ先】
AKURA
https://akuratime.com
キックスターターでのプロジェクトページ
https://www.kickstarter.com/projects/philippschoenfisch/akura-wayfarer-next-gen-high-quality-mechanical-toolwatch