Watch LIFE NEWS編集部・副編集長、佐藤が、今年発表されたラドーの新作のなかから気になるモデルを発見。実機に触れる機会を得たので、そのレビューをお届けしよう。
ラドーのコレクションのなかでも高い人気を誇るキャプテン クックコレクション。もともとは1962年から68年にかけて生産され、当時かなり人気を博したラドーのダイバーズウオッチとなっている。
矢と剣を表現した時分針、極太のくさび形インデックスなど、当時のモデルからインスピレーションを得たデザインを採用しつつ、2017年からはレギュラーラインとして復活しているが、今年は新たに限定仕様が発表されたほか、レギュラーモデルとしても1962年のオリジナルモデルにインスパイアされた新しいバリエーションが発表された。
とはいえ、オリジナルそのままではなく、ラドー ならではの最新技術もふんだんに盛り込まれている。
例えば、凹面の回転式ベゼルには1986年以来使用してきキズが付きにくいハイテクセラミックスリングがはめ込まれているが、今回は発表された新コレクションでは、2016年のTrue(トゥルー)コレクションで初めて採用されたカラーであるグリーン、ブルー、ブラウンの3種類がキャプテン クックでデビューした。
また、ムーヴメントには最大80時間パワーリザーブを誇る自動巻きムーヴメントを採用。時計としての性能も大幅に進化を遂げている。
復刻デザインの存在感を一層引き立てるレトロなブレス
そんななか、あまり触れられていないのだが、実は非常に魅力的なのがブレスモデルの存在だ。
これは1960年代から70年代に流行したブレスのデザインのひとつで、ブレス中央部分の細長いコマの形が米粒のような形状をしていることから“ライスブレス”と呼ばれている。オリジナルのキャプテン クックにも採用されていたデザインで、数年前からあったものなのだが、より1962年のオリジナルに近いスタイルとなった新作の雰囲気にぴったりなのだ。バックルはプッシュ式で着脱が容易なのも良い。
しかも、嬉しいのが、この“復刻ライスブレス”を採用したバリエーションも、同時に発表された革ベルト仕様も価格は同じなのである。好みにもよるが、個人的には、この時計の雰囲気にマッチしたブレスモデルのほうをオススメしたい。
実際に触ってみたのだが、見た目は当時のライスブレスそのまま。しかし、作りはちゃんと現代仕様となっており、ブレス単体でも欲しいくらいの出来栄え。
気になる方は、ぜひとも実物をチェックしてみてほしい。
文◎佐藤杏輔(編集部)/写真◎笠井 修
【問い合わせ】
ラドー/スウォッチ グループ ジャパン
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