ヴィンテージカメラから着想を得る新鋭
2人の若手起業家によって立ち上げられた“テイト・ウェイド”は、スイス・ビエンヌを拠点に活動している小さなウオッチメーカーだ。創業したのは2015年なので歴史は浅いが、17年5月、昨今の新興メーカーの登竜門的な存在になっているクラウドファンディングサイト“キックスターター”でフラッグシップモデルをお披露目。そのプロジェクトは最終的に161名もの支援者が集まり、大成功を収めている。
今回紹介している時計も、そのキックスターターで支援を募ったモデルだ。時計の本場スイスに本拠を構えるだけあって、ムーヴメントはETA社の自動巻きムーヴメントCal.2824を搭載しており、そのデザインはなかなか個性的。文字盤を見ていただければある程度察しが付くように、ヴィンテージカメラをモチーフにしたデザインなのである。
Bokeh Collectionはカラー違いで、計3バリエーション展開。左が最もプレーンなスチールモデルで、中がケースにブラックPVD加工を施したもの。右は現在完売状態になっているガンメタルPVD加工を施したタイプだ
テイト・ウェイドの[語りドコロ]
ミニッツサークルは、カメラのレンズにデザインされている調節目盛りがモチーフになっている
Bokeh Collection
文字盤の雰囲気やインデックスの目盛りなど、随所にカメラのディテールを盛り込んでいるテイト・ウェイドのファーストコレクション。ミニマルに仕上がっており、なかなか使い勝手が良さそうだ。価格は9万円弱だが、ETAの自動巻きを搭載しているため、十分納得できる。■SS(42㎜径)。50m防水。自動巻き(Cal.ETA2824)。790ドル(日本円で約8万9000円)
裏ブタの一部は小窓化されており、そこからテンプやルビーなどを鑑賞できる。さらに裏ブタには4本のネジがセットされているので、ネジ留め式を採用しているのだろう
【公式ウェブサイト】
TATE WADE(テイト・ウェイド)
https://tatewade.com