![1815アニュアルカレンダー](https://germanwatch.jp/wp/wp-content/uploads/2018/06/ALS1815-01.jpg)
1815 アニュアルカレンダー
ブルースチール針やアラビア数字、線路をイメージしたレイルウエイトラックなど古典的な懐中時計の趣を特徴とする1815コレクションに加わった年次カレンダーモデル。その見た目は確かに古典的だが、その内実はまったくもってモダンで実用志向である。
■Ref.238.032。PG(40㎜径)。3気圧防水。手巻き(Cal.L051.3)。490万3200円
A.LANGE & SÖHNE
A.ランゲ&ゾーネ
日常的な機能性を強調した
手巻きのアニュアルカレンダー
2017年、1815コレクションに加わった1815 アニュアルカレンダーは、“決して立ち止まらない”を信条とするA.ランゲ&ゾーネらしいモデルだ。
前者は自動巻きムーヴメントとアウトサイズデイト仕様であるのに対して、後者は手巻きムーヴメントと古典的なポインターデイト仕様。
つまり、A.ランゲ&ゾーネは初作とはまったく別ものの年次カレンダー機構を新たに開発したからだ。
![サクソニア・アニュアルカレンダー](https://germanwatch.jp/wp/wp-content/uploads/2018/06/ALS1815-02.jpg)
サクソニア・アニュアルカレンダー
Ref.330.026。WG(38.5㎜径)。3気圧防水。自動巻き(Cal.L085.1 SAX-O-MAT)。544万3200円
また、前者は永久カレンダーから閏年を表示する機構を省略したものであるのに対し、後者は年次カレンダー専用に設計された。しかも手巻きモデルに搭載されるにふさわしい特徴を備える。
ケースサイドに曜日、月、ムーンフェイズを個別に修正する埋め込みボタンを持つのはサクソニア・アニュアルカレンダーと同じだが、1815 アニュアルカレンダーでは新たにデイト表示専用の修正ボタン(ケース9時位置)が設けられ、それぞれの表示はボタンで個別に修正できるようになっているのだ。さらに2時位置の長方形のボタンはすべて表示と連動しており、ボタンひとつでカレンダーをいっせいに進めることができるという、時計が止まった際に便利な機能が与えられた。
わざわざ専用開発というコストの掛かる方法を選択し、使い勝手を重視した本作。何とも独創的なモデルである。
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