この日の1本は愛用のスントから“エレメンタム テラ レッドライン”。ダイビング時に深度や潜水時間の簡易測定に活用。陸上ではGPS機能付きモデルなどシーンで使い分ける。
スキューバダイビングにスカイダイビング、船舶免許、スノボのインストラクター、射撃、カーレースと、多様なライセンスを持つヒロミさん。“遊ぶ”ことには情熱的だ。
トライアスリートとしても知られるが、始めたのは40歳のとき。
「それまでも遊びでいろいろやってきたんだけど、これをスポーツとしてやったらどうだろうって、試してみたくなったんです。最初はそりゃキツかった(笑)。でもキツい分面白かったというか、達成感があって、ハマっちゃったんですよね。やったことがない人は大変そうって必ず言うんだけど、(スイム、バイク、ランを)ひとつずつクリアしていくから、変化が付くのがトライアスロンのいいところ。やってみればすぐに『こういうことか』ってわかるんだけどね」
こうしたアウトドア遊びでは、思いがけない体験がつきものだ。
「ラオスの山奥でラリーのレースに出たとき、あまりにも悪路で動けなくなっちゃって、野宿をしようとしていたら、近所に住んでいる人が声をかけてくれて、家に泊めてくれたんです。どこの誰だか、何人かもわからないようなヤツを泊めてくれるなんて、こんなことあるんだ、って思いました」
こうして“表に出る”ことで、仕事とは違う世界に触れ、仕事場とは違う人のつながりもできる。
「仕事仲間とは何年、何十年の付き合いだけど、トライアスロン場でたまたま会った人は、自分とは全く違う人生を歩んできた人。そういう人と仲良くなるのはすごく刺激的だし、面白いよね。だから、何でもいいから遊んだほうがいいと思うんですよ。同世代くらいの人だと、いままで仕事も家庭も忙しかったと思うけど、少し時間の余裕ができてきたときに、いい遊びがあれば、この先の生きるモチベーションも上がるでしょ?」
外で身体を動かすのが好きだから、愛用の時計はアウトドアウオッチのスント。この時計が新鮮な“出会い”を生むこともある。
「会社の社長さんなんかで、ビシッと高級時計を着けていてもおかしくないような人がオレみたいな時計を着けていると、『あ、スポーツをやっている人なんだな』ってわかるんですよね。『何かやってるんですか?』『実はトライアスロンを』『やっぱり!』なんて、時計で話しができるんですよ」
トライアスロンには現在も年3、4回出場。「去年の自分にはできるだけ勝ちに行く」と言うものの、実はタイムにはこだわらない。
「無理なく続けていきたいんですよ。目標をもつと、それをクリアしちゃったら『もういいや』ってなっちゃうでしょ?(笑)」
HIROMI 1965年2月13日、東京都生まれ。1986年、コントグループ“B21スペシャル”を結成、1990年にゴールデン・アロー賞芸能新人賞を受賞。その後単独で「笑っていいとも!」「タモリのボキャブラ天国」などのバラエティ番組に出演し、「モグモグGOMBO」「発掘!あるある大事典」などでは司会を務める。トライアスロンを始めたことをきっかけに、トレーニングジム“スタジオ51,5”をオープン。オーナーを務める傍ら、自らもさまざまなスポーツに取り組んでいる。