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斎藤 洋介 (Vol.31)2007-01-01
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パワーウオッチ|男の肖像|斎藤洋介
パワーウオッチ|男の肖像|斎藤洋介
かなり年季の入ったオメガ・シーマスター・デヴィル。文字盤が適度に日に焼けていて、絶妙な雰囲気を醸し出している
個性的なバイプレーヤーとして、映画やドラマで強い存在感を漂わせている斎藤洋介さんは、その時計のチョイスも非常に個性的だ。愛用の1本はおそらく1960年代に製造されたオメガ・シーマスター・デヴィル。斎藤さんはこれを3万円ほどで手に入れたということで、かなり買い物上手といえるだろう。

「たまたま手ごろなものが見つかって、4~5年前に手に入れたものです。色のくすみ具合が気に入ったんですよね。オーバーホールしようと思って時計店に相談してみたんだけど、この時代の時計は扱える技術者が少ないらしくて、なるべく裏蓋は開けない方がいいって言われました。秒針がぐらついてきているんで、近い将来に修理に出そうとは思っているんですけどね」

たまたま手ごろなものが見つかって、4~5年前に手に入れたものです。
色のくすみ具合が気に入ったんですよね。


貫禄たっぷりのビンテージオメガだが、斎藤さんはクラフトマンシップを感じさせるものに、子供のころから惹かれていたのだという。

「以前はセイコーのロードマチックを使ってたんですが、それは父親から譲り受けたもので東京オリンピックのころに製造されたものでした。時間の正確さを求めるならクオーツがいいんでしょうけど、今やケータイにも時計機能は付いていますし、そんなに不便に感じることはないんですよね。それよりもゼンマイを巻く行為によって愛着が湧いてくる感じを大事にしたいんです。機械ものは子供のころから好きでした。中学校に入学するときに初めて腕時計を買ってもらったんですが、授業中にドライバーで裏蓋こじ開けて、中がどうなっているのか観察してみたりしてましたね(笑)」

かつて誰が使っていたもので、どういう経路で
僕のところにたどり着いたのかはわからないんですけど、そういう縁も大事にしたいんです。


お金を出せば手に入れられる時計よりも、固有のヒストリーを持っている時計に強い関心があるのだろう。それは斎藤さんが演じるキャラクターと共通する部分がある。

「かつて誰が使っていたもので、どういう経路で僕のところにたどり着いたのかはわからないんですけど、そういう縁も大事にしたいんです。時代を感じさせるもの、職人気質を伝えてくれるものっていうのに昔から惹かれますね」

傷がついたときに後悔するような高価な時計は「身の丈に合わない」と笑う斎藤さん。自分にとって本当に価値あるものを身につける大人の余裕。今まで演じてきた名キャラクターは、その余裕があったからこそ湧き上がってきたのだろう。
SAITO YOSUKE
斎藤 洋介 (俳優)
1951年7月11日、愛知県生まれ。明治大学卒業後、俳優の道へ進む。個性的なキャラクターを生かして映画、TVドラマで悪人から善人までを幅広く演じているほか、本来の親しみやすさからバラエティ番組でも活躍。主な出演作はNHK連続ドラマ「さくら」、大河ドラマ「翔ぶが如く」「功名が辻」、NTV「家なき子」、映画「人生ごっこ!?」ほか多数。
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